Raspberry Pi (ヘッドレス)セットアップ 2021/06/28版

SSD化を試したり何かと新規インストールする事が多くその度に検索するのもあれなのでまとめました。
Busterでセットアップした際のメモです。

  1. SDカードへOSイメージを書き込む
  2. Raspberry Pi Imagerを起動
    先にOSイメージをダウンロードしてある場合はCHOOSE OS → Use Custom → .imgファイルを選択
    オンラインから最新を持ってくることも出来るみたいなのでダウンロードしていない場合はRaspberry Pi OS(32-bit)等を選択する。
    SD Card FormatterとWin32 Disk Imagerの二つのソフトで行っていたフォーマットとイメージの書き込み(最新イメージの取得も)がRaspberry Pi Imagerのみで完結するようになっています(いつから?)。めっちゃ便利。
    今までRaspberry Pi で Desktop環境は使わないのでLiteをインストールしてから必要なファイルを揃えるという手順で散々やっていたのですが何かする度に何かが足りないという事が多く最近はFull版をインストールしてからDesktopが起動しないようにしています。

  3. SSHの有効化とWi-Fiアクセスポイントの設定
  4. Raspberry Pi Imagerは書き込み後ディスクの取り出しまでやってしまうので(多分)取り出してしまった場合は、SDカードを一度抜いて再度差し直す必要があります。
    そしてWindowsから見えるパーテーションの方へ、 ssh という中身無しのファイルを作成します。
    右クリック → 新規作成 → Text Documentsでファイルを作成し名前を拡張子無しのsshに変更すればOK
    最初から特定のWi-Fiアクセスポイントへ接続する場合はwpa_supplicant.confというファイルも同様の方法で作成します。
    このファイルには接続先の情報を記述するのですが今回は使わなかったのでひな形のみおいておきます。

    
    ctrl_interface=DIR=/var/run/wpa_supplicant GROUP=netdev
    country=JP
    update_config=1
    network={
    	ssid="アクセスポイントのSSID"
    	psk="接続パスワード"
    }
    

  5. 起動/IPアドレスを特定する。
  6. ホストマシンがWindowsの場合コマンドプロンプトを起動し初期設定のホスト名 raspberrypi.local へ ping を打ってみます。

    
    ping raspberrypi.local
    

    無事名前でアクセス出来たらIPアドレスが表示されていると思います。
    IPv6アドレスが出てきてしまい、IPv4アドレスが必要な場合は

    
    ping -4 raspberrypi.local
    

    とすることで明示的にIPv4アドレスを使用するようになります。
    Linuxマシンから探す場合はTerminalから同じコマンドでいけるはずです。(Macは知らない)
    これで見つからないと出た場合でも自分でDHCPサーバーを管理しているのならおおよそ見当が付くでしょうが、「さっぱりわからん」な人の場合は原因が複数考えられますので、もう初心者向けに丁寧に書かれたサイトを見つけて下さい。

    ※注
    この後に実行するOSのアップデート方法の方法が古い(現在では使ってはいけないコマンドが含まれている可能性が高い)ページが検索トップに来がちなので気をつけて下さい。
    apt-get を使っている記述があればまず古い情報だと思います。危険なのはその中に書かれている(と思われる) sudo rpi-update です。現在これは推奨されていません。というか実行したらダメ。
    公式(rpi-updateのページ)にRapberry Piのエンジニアが推奨しない限りいかなるシステムでもPre-releaseバージョンを使用するべきではない(意訳)と書かれています。

    わからない場合はネットワークをスキャンするという手もあります。しかし会社等自分の管理下ではないネットワークで総当たりのスキャンをかけたりすると、おそらく怒られる事になると思います。その場合は素直にシステム/ネットワーク管理の人を呼びましょう。スキャンしたり無茶して良いのは自分の管理しているネットワークだけ!
    nmapやAdvanced IP Scanner等で検索すると見つかると思います。自己責任で。

  7. ログインとraspi-config

  8. その後sudo raspi-configコマンドを実行し適宜設定を変更します。
    デフォルトのパスワードを変更しておきます。そのまま使っている人も多いと思いますが、現在はログインする度に変更するよう言ってきます。セキュリティの為にも変更しておきましょう。
    詳細は割愛しますがGUIが必要でない場合の設定もこの中にあります。
    設定が終りFinishを選択するとrebootするか聞かれます。IPアドレス固定にする場合はNoを選んでシェルに戻ります。ホスト名からログイン出来る場合は必要がなければそのままYesでも構いません。IPアドレス固定に関してはここでは触れません。
    手動で再起動する場合はsudo rebootです。

  9. ソフトウェアのアップデート
  10. パッケージリストの更新

    
    sudo apt update
    

    インストール済みのパッケージを全て最新版に。

    
    sudo apt full-upgrade
    

    アップデートはこの二つのコマンドで全て終わります。
    パッケージのキャッシュをクリアする場合は以下のコマンドを実行して下さい。

    
    sudo apt clean
    

    再起動すれば最低限のインストールは終了です。
    この後各自の使用方法に合わせてパッケージの追加やハードウェアの設定を行って下さい。

うちも含め日本語サイトの技術情報は(RaspberryPiに限らず)執筆当時は正しかったが、今現在はやってはいけない操作が含まれていたりする場合があります。
当たり前ですがサイト管理者本人が「その時は」盛り上がっていたし、情報発信する気力もあったけど時が経つにつれ別の事に夢中になったり、そもそも覚えてしまったため「わざわざ書くほどでも無いか…」って思ったり、面倒なので「ほかでググれ」って思っていたり…etc.etc…
英語も苦手な初心者が頼るのは日本語サイトだし、検索結果が酷いってのもわかっていたりで今回OSインストールについて書いてみました。
Twitterに投稿する前にテキストエディタで下書きをするようになって長文の区切りをどうするかが面倒になってきたってのもあり、そもそも長文ならこっちでいいんじゃ?…と思って戻ってきた感じ。Twitterに投稿したのも含めこちらにも書き直すかもしれません。こっちはこっちで段落やら装飾やら見栄えを確認しつつなので別の事に時間はとられていますが、気にせず文章だけでも良いですよね。うん。

※検索オプションで期間を半年以内程度に絞ると古い情報にひっかからずに済む可能性が高くなります。是非。


参考サイト
公式Updating and upgrading Raspberry Pi OS
Raspberry Pi の OS を最新の安定版にアップデートする(2020年7月版)
この中の’技術系の情報を日本語で検索するリスク’を見て書く気になりました。