今のところクソ役に立たないブログになっているので少しリアル系モデリングの基本というか最低限準備することなんかを書いてみます。
ベテランな人は当たり前にやっている事だと思うので、超初心者向けだと思って下さい。
ふいんきでモデリングしてはダメですよって所から。
まずは今回チヌークの下準備のスクショを撮ったので参考にしてみて下さい。
1.最初にやることは実物のサイズを調べる事!
これとても大事です。自動車だったらカタログに載ってます。
チヌークもググればわかります。
全長 | 30.18m |
胴体全長 | 15.88m |
全幅 | 16.26m |
胴体全幅 | 4.80m(4.78mの記述もあり) |
ローター径 | 18.2m(18.29mの記述もあり) |
全高 | 5.69m |
これを元に3Dソフト上にガイドラインを作ります。
2.カメラの設定
Mayaの初期パースペクティブカメラの焦点距離は35mmになっているので人間の目に近い50mmにしましょう。
これだけで写真からの脳内変換がとてもやりやすくなります。
ついでに1cmをMayaの1.0として作っていくのでニアとファーも大きめの値にしておきます。
3.全幅全長全高の直方体を作る
この直方体からはみださないように、目一杯のサイズで作ればバランスが大きく崩れることは無くなります。
ついでにローターの円も作っておきます。
(俺の場合+X方向を前にしてるのでMayaの幅が全長、デプスが全幅になっています。)
今回タイヤサイズがわからないのでスルーしましたが、ニンジャの資料写真を探した時にはタイヤの刻印が写っていたのを見つけたので、タイヤサイズの読み方からそれにそって円柱なりトーラスなりで作りました。
自動車ならホイールベースやらタイヤサイズ、ホイールサイズ等もっと沢山の事がカタログに書いてありますので全部3Dソフト上にガイドラインを作ってやりましょう。
4.ローター間の距離を求める
全幅が16.26mなのにローター径が18.2m。
これはローターブレードが三枚だからです。
まぁこんな感じでしょう。
ブレードの幅があるので多少狭くなるはずですがそれは作りながらあわせこみます。
5.図面があれば超楽!
死ぬ気で図面らしきモノを探します。
プラモに付いていたらそれを利用したりもしますが、間違っている事も多いので一応ググってみましょう。
英語ではblueprintと呼びますのでキーワードに”作りたいモノ blueprint”といれて画像検索すれば色々出てきます。
構造がわかりにくいローター基部を書いた画像なんかも出てきちゃったりします。
大事にとっておきます。
今回のチヌークとは関係無いですが自動車のカタログに載っている線画はアテにならないことが多いので注意。
上面図と側面図のつじつまが合わなかったりと、がっかりすることが多いです。
プラモの図面は結構きっちり合います。
6.3Dソフトに配置。
例では技MIXについていた図面を使いました。
前後左右上下で画像を切りわけ、画像のアスペクトが狂わないように板を作ってテクスチャとして貼ります。
このときはまだ実寸とは合っていません。
7.実寸に合わせる。
3で作った直方体に図面を合わせます。
アスペクトを狂わさないようにだけ気を付けて目視で合わせます。
高解像度の線画があれば頑張って合わせこみますが、今回使った画像だと線の太さだけで実寸で5cm以上になるので、頑張って合わせても誤差が出るのであまり神経質にならなくて良いです。
自動車を作る時に気を付けないといけないのはカタログスペックの全幅はサイドミラーを含まないという事です。
大抵のクルマはリアかフロントのフェンダー辺りが一番幅が広いかと。
ヘリの場合小さな部品を含めるのか含めないのかわかりませんが、スペックを調べた時に片側1cmの振れがあるのでどちらかが含めない値かもしれません。
チヌークの場合スポンソン前部についている航法灯部分が最大幅になっているようです。
これでようやく作り始める為の「最低限」の準備が終わりました。
このあと、ざっくりバランスがわかる程度のモデルを作ります。
図面だけではわからない断面や、曲面の流れ、細かいパーツなどは写真を集めまくってなんとかしましょう。
ヘリや飛行機は沢山のパネルをリベットでとめているのでそれを参考に高さや位置、断面形状などを整理しながらモデルに落とし込んでいきます。
よほど図面に信憑性が保証されていない限り、いきなり細部を作り込むのは無謀です。
(プラモも過信しないこと。必ず写真を参考に)
後々つじつまが合わなくなって困るので、とにかく全体のバランスを取ることにきっちり時間を掛けましょう。
スケールモデルのフルスクラッチをマジメに作る時と同じだと思うのだけど、いかがだったでしょうか。